元フロントマンが明かすホテルの裏側。予約のコツ
大学卒業後に新卒でホテルフロントにて勤務。
もう一度働きたい職場は?と聞かれたら100%ホテル!と答えます。
一日中立ちっぱなしでハイシーズンになると毎日残業4~5時間は当たり前。
頭フル回転で大忙し。とってもハードで体はボロボロでした。
それでもその疲れを上回るレベルの面白さと、勉強になる事が多かった!そして多くの有名人にお会いできる事がモチベーション維持に。笑
ホテルでの数年間は人生において大切な思い出です。
さてさて、そんな経験から是非皆さんにオススメしたいホテル宿泊のポイントをお伝えしたいと思います!
宿泊予約はもちろんネットで!
電話の方が楽ですが、基本は正規料金の案内になります。少し手間にはなりますが是非ともネットで!
ただし、予約したからといって油断は禁物。
ネット予約完了後もこまめに金額変動チェックしてみて下さい!空室があると同じプランなのに徐々に値下げされているケースが多々あります。
値下げを見つけた場合は金額の安い新たな料金をまず先に予約。(この時点では二重予約)
そして元の予約をキャンセルしましょう。
私が勤務していた頃もこういった予約の変更や入れ直しをするお客様がいました!
「よく気づいたな〜!さすが!」と思うだけで特に待遇が変わることもありませんので御心配なく。
※事前に各ホテルのキャンセルポリシーは要確認です!!!
チェックイン時間は可能な限り遅く!無理しない程度に。笑笑
予約よりも広く、単価の高い客室に無料グレードアップで宿泊できる可能性があります(あくまで可能性です!)
【理由その①】
ホテルってできる限り客室稼働率を上げたいんです。
例えば平日でシングルは満室。ダブル、ツインは空きがある場合。
ダブル、ツインは本来であれば2名用なので2名宿泊で販売した方が客室単価は高いです。
しかし今日はビジネスの1名利用の需要が多い。
そうなるとダブル、ツインしか残っていなくても表向きは『シングル空きあり』として売った方が予約が埋まって満室。客室稼働率が上がります。
そしてチェックインに来た人順に本来のシングルルームに案内。シングルルームが埋まり次第、『本日は特別にツインルームにアップグレードでご用意させて頂きました』と案内するのです。
シングル料金で大きな客室に泊まれるなら誰も文句言いませんよね。
むしろ好印象!
必ずしもそうなるかは分かりませんが、可能性がある!ということです。
私も今年の夏にディズニーリゾートホテルにて夜のチェックインをした際にアップグレードを経験しました★
【理由その②】
満室ギリギリまで広い客室は予備として確保しておくため。
例えばウチのホテルはシングル、ツイン合わせて30部屋あるとします。そして今日はシングルの予約のみ28件。
お客様チェックイン後に、万が一予約の不備や部屋の故障、トラブルがあった場合クレームとなります。
その際の対応として『価格の高い大きい部屋』にルームチェンジになるなら人の気持ちって収まるものです。
どんな部屋でトラブルが起こるか分からないからこそ、広い客室を最後まで残しておけば、クレームも最小限に抑えられますよね。
そういうわけで、大半のチェックインが済む夜間までは大きい部屋は確保しておく事があります。
(ハイシーズンで満室の場合も数部屋は当日夜まで空けてあったりします)
なので最後の方でチェックインするとその広い客室に当たってラッキー!なんて事もあり得ます。
以上がホテルの裏側情報でした。
これは私の勤務していたホテルでの話ですので、各ホテル手法などが違うかとは思いますが。
頭の片隅に入れておいて、ホテル利用の際に参考にしていただけたらなぁと思います!
最後までお読み頂きありがとうございました!