【ブラック会社でのパワハラ脱出】5ヶ月の勤務で自律神経失調症になった話。
私は20代最後で転職先に失敗、
ブラック会社に入社しました。
入ってすぐに『なんかおかしい。辞めたい』と気づいたものの妙な責任感と、後半は
『辞めると伝えてからの引継ぎ期間3ヶ月が恐怖』という理由でなかなか辞められませんでした(言い出せなかった)。
そのせいで自律神経失調症(鬱の一歩手前)になり、退職して5年経ちますが今だに完治せず病気と向き合う日々です。
今だから言える。
ブラック会社は引継ぎ不要!
即辞められます!というか体を壊す前に辞めましょう!!!
自分の体あっての仕事です!辞めるという選択は自分でできます!!!
私は5ヶ月も粘り体を壊してしまいましたが、結果的に即日退職が叶いました。
私は自分と同じように辛い日々を送っている人へ、
『どのように退職できたか』『退職までの道のり』をお伝えしたいと思います。
絶対に辞められます!
自分を守りましょう!!
ブラック会社入社〜悪夢の日々
その会社は少数精鋭といって実力派揃いのIT関係者数十人で構成。
総務、会計も含め全てを取り仕切っていた社長が数年前に癌が発覚、入院。
その際に急遽、業務の知識も何もない社長の妻Yさんが総務部長として就任し必死で会社を支えたそうです。
といっても総務、経理会計の仕事も手探り。元々いた総務部従業員1名に教わりながら(頼りきり)どうにか回す日々。
そのうちにその貴重な1名が退職の申し出。新たな新卒の新入社員を入れ、引継ぎして退職してしまったそうです。
その新入社員は3ヶ月足らずで無知の女上司と2人きりに。
まもなくその新入社員は鬱病にかかり退職。
→その後入社したのが私でした。
(前任者不在の理由が鬱病だったことは辞める直前まで知らされず。)
そんな流れで入社したため、私への教育は超ーシビア。
急遽呼ばれて2ヶ月だけ研修として舞い戻ってきた前前任者は2ヶ月で全て叩き込むよう言われていたため雑な指導。
(全て教えるなんてそもそも無理な話だった)
2人も立て続けに退職され業務が分からず困った総務部長(女上司)は私に
『習った項目を全てその日のうちにマニュアル化し、メール送信しなさい。それで総務部マニュアルを作ります』
と。
超ー短期間での総務、経理業務の研修という毎日パニック状態な中いきなりマニュアルを作るという難儀な指示。
更に年末ということもあり翌年からの新入社員の採用試験も担当に。
いきなり【リク○ビ】の管理ページを任され、面接や試験の日程管理、メール配信などのやりとり。
またまた更に年末の忘年会担当!
ここまで来ると笑える!笑笑
忘年会の規模は半端なく、会場抑え〜イベント計画、景品購入、手配、当日の運営まで。
そんな暇ないんですけどー!
ここに書ききれないくらい、とにかく酷かった。おまけに女上司は私にコンプレックスを抱き、辛く当たる日々。
私にだけキツイ。
表情も声色も私にだけあからさまに変えてくる。精神的なイジメに遭っていました。
私のデスクの横を通る度にわざと大きなため息。(←これ、胃が痛くなるほど毎日やられました。地味にシンドかった)
来客に出したコーヒーのタイミングが早すぎて冷めていたと。
(お客様が来てから作って出したのでそんな事ないはずだが、女上司が席に着くのが遅かっただけ)
他部署の部長達も含まれるグループメールで指摘してくる。
『コーヒーのミルクも溶けないほどでした』と。
アイスコーヒーでさえミルク溶けますけど?笑
突っ込みたくなるしょーもない内容ですよね。
このしょーもなさが、イジメとしか思えなくて逆にシンドかった。。
とにかくとにかく辛い。
3ヶ月もすると慢性的な胃痛に悩まされるように。ランチタイムに近くの内科で処方箋を貰う日々。
途中から精神がおかしくなっていて、内科の先生に上司の愚痴や辛かった事を話して泣き出す始末。いよいよ先生から
『ウチじゃなくて心療内科に行きなさい』と言われてしまいました。
は!?私が!?!?
正直ショックしかありませんでした。
そういう所って精神が病んでる人が行く所。なぜ私が!?
しかし日が経つにつれて『行こうかな。』自然とそんな気持ちに。
内科の先生の言葉がなかったら、その発想には至らなかった。感謝しかありません。
いよいよ心療内科へ
心療内科ってほとんどが完全予約制。
じつは行こうとすると1週間、2週間先まで予約が取れず、『今すぐ!』の緊急事態なのにそこで心が折れる。
それもあってなかなか行けずにいた3月出勤時。
いよいよ行きたくない気持ちがMAXになり電車の中で胃痛も限界。
通勤電車に揺られながら途中の様々な駅にある心療内科を検索しました。
すると予約無しで当日行ける心療内科を発見!!!
そこからは覚悟が決まり早かった。
女上司に
『体調不良の為病院に寄ってから出社します』
とメール。(IT企業の為、出欠連絡等も履歴が残る様にメールが基本)
新宿某所にある心療内科へ向かいました。
新宿ということもあり、先生が何人も常駐。診察室もいくつもありました。
私と同じような悩みを持つ?患者さんが大勢いますが、待合室も
『お互い目が合わないよう』なソファの配置になっていたり、受付のお姉さんも本当に優しく温かく接してくれます。
(受付の時点で泣き出しそうになりました)
ほどなくして診察室へ。先生と書記の役割をする看護師さんが座っています。
そこからは鬱病チェック。
事前に記入したチェック項目を見ながら先生からの質問に答える。悩みを打ち明けるといった流れ。
『最近休みの日は何をされてましたか?ご友人と会いましたか?』
ーーここ2ヶ月くらいはほとんど家でゆっくり休んでいました。そういえば友人ともしばらくあってなかったです。
『趣味は?スポーツなどされていますか?』
ーーピアノを習っているんですが、練習の余裕がなくて今月は行っていません。
友人たちと月に1回はテニスをしていたんですが、そういえば最近行ってなかったです。
『仕事の悩みを話したり愚痴ったりする相手はいますか?』
ーー以前は友人たちに話してスッキリしていたんですが、最近は仕事の話をするだけでも辛くて。思い出したくもないので一切口にしていません。
そんなやりとりがあった事は覚えています。
職場での辛い日々のことを吐き出しながら泣き出してしまい、しゃくり上げながら必死に話す私の顔を先生は穏やかに見守りながら聞いて下さいました。
『もう仕事には行けない。行きたくないです』泣きながら訴えました。
すると、
『あなたは自律神経失調症。鬱の手前です。本来であればもうしばらく通院して様子を見る必要がありますが、あなたの体調を最優先します。意向を汲んで今日このあと【2週間の休職を要す】という旨の診断書を作成します。
それはとても強い効力のある書類ですので、会社に提出すれば今日から2週間行かなくて良くなります。
2週間後どうするかはまた経過次第で決めましょう。』
----今日から行かなくても良い!
神様のように思えました。
嫌だ嫌だ、と考えるたびにグッとこみ上げてきていた胃痛がスッと軽くなったのを覚えています。
助かった・・・
病院を出てすぐに女上司へメール。
『本日はこのまま帰宅させてください。私の体調についてお話がありますので、明日の朝お時間ください。』
そこから今度は労働局へ電話相談(これは日々の休憩時間などに検索して知識がありました。)
今回のパワハラ問題。私の診断書。2週間後に復帰するつもりはないこと。
会社とのやり取りで今後気を付けるべきことなど。
すると、
自分から「辞めたい」と口にすると退職理由が自己都合になってしまう。自己都合になると退職後の失業保険が4カ月経たないと下りない。
「自分としては続けたいが体調悪化のため2週間は出社できない。その後のことは経過次第です」と言いなさい。
できるだけ会社都合になるよう、言葉選びに注意しなさい。
とのこと。よし、明日が勝負だ。解放までゴールが見えてる。そんな気分でした!
会社との駆け引き
翌日出社すると早速会議室へ呼ばれました。
昨日手に入れた診断書を渡し、パワハラ張本人の女上司を目の前に今までの不満、私への理不尽な行動によりこれ程辛い思いをしてきた事。
仕事は好きで続けたいが、医師のドクターストップで2週間は来れないしその先もどうなるか分からない。
復帰するとしてもあなたの下ではやれない、と。泣きながら素直に話しました。
その場はそこで終了。帰宅となり、数時間後に社長(女上司の旦那)から直々にメールが来ました。
「話は全て聞きました。体調を優先して休んでください」と。
「ただ、唯一の総務部員が2週間もいなくなり、その後も未定という問題。そして総務部長と馬が合わず、復帰は別部署希望という事。
うちの会社では現在異動できる部署はなく、おまけにすぐにでも新しい総務部員を雇う必要がある。
体調のこともあるので円満退職ということでどうでしょう」
なんと!!!笑
願っていたことが、まさか向こうの失言により叶いました!
しかもメールという証拠も残っています!!
『かしこまりました。私としては残念ですが、では会社都合ということで退職手続きを進めて下さい』
にやけ顔で返信。
すると大慌てな長文メールが!
『申し訳ないが、この会社は国から助成金を支給されています。会社都合での退職者を出してしまうと打ち切りになってしまう。今回はなんとか自己都合でお願いしたい』
いやいや、そんな大事なことがあるのに軽々しくメールで退職促したりしてバカなのか?笑
『こちらも生活がかかっているので自己都合は受けれない。会社都合でお願いします。』
すると顧問弁護士を出してきて、弁護士を仲介してのやり取りが始まりました。
弁護士とやり取りするなんて、人生初。大緊張しました。
結局、こちらもそこまでこだわりが無かった事(とにかく引き継ぎ無しでサッと辞めたかった)と、失業保険分の金額が貰えれば良かったので、金額請求し即座に振り込ませました。
突然辞める事ができた上に面倒なハローワークでの手続きなしで失業保険も貰えたこと。
全てが天国にいる気分!
解放された!
あんなに怯えて嫌な思いをさせられた女上司や社長に面と向かって言いたいことも言え、最後は自由を勝ち取りました★
まとめ
長くなりましたが、私はこうして引継ぎ無しでブラック会社を退職しました。
もちろん常識で考えれば3ヶ月前に退職の意思を伝え、後任のスタッフに自分の仕事を引継ぎする事が当たり前。
しかしパワハラを受けている人達にとってそんな期間地獄でしかないんです。耐えられません。耐える必要なんかありません。
その前に、キッパリ辞めましょう!
同じような辛い思いを我慢して出勤する人が減ることを祈ります。
最後までお読み下さいましてありがとうございました!