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トラウマが原因の失神

私は注射と採血をすると必ず倒れてしまいます。これを血管迷走神経反射(反応)と言うそうです。

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血管迷走神経反射という認識はありませんでしたが、ある時この言葉を知り、『あぁ、自分はこの症状だったんだ。同じような悩みを持つ人が他にいるんだ』と気分が楽になりました。

 

じつは身近にこのような症状の方がいるかもしれません。

 

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血管迷走神経反射とは?

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血管迷走神経反射というのは、自律神経系の突然の失調のために、血圧や心拍数が下がり、脳に行く血液循環量を確保できないために、失神や目まいなどの症状が起こる病気です。

血管迷走神経反射は、長時間の立位、温暖下での激しい運動、恐怖感や情緒的不安定、激しい痛みなどによって誘発されます。

極端な場合は失神(意識喪失)が起こりますが、失神の前兆としては、ふらふら感、虚弱感、発汗、視野のぼけ、頭痛、吐き気、熱感や寒気などがあります。また、顔色が悪くなったり、あくび、瞳孔の拡大、おちつきがなくなることもあります。 

(引用:http://www.myclinic.ne.jp/ueno_nougeka/pc/free5.html

 

簡単に言えば毎回同じ原因で失神したり意識が遠のいてしまうこと。

例えば小中学高の頃、長時間の朝礼で倒れてしまった人はいませんでしたでしょうか?

 

電車の車内で貧血を起こしたりよく座り込む女性はいませんか?

 

そしてその人がまた同じシチュエーションで倒れたり、体調不良に陥ってしまうとこの病気である可能性があります。

 

私の場合は注射と採血でこの症状を繰り返していました。

当時はまだ集団予防接種の時代で、友人達と共に予防接種を受けました。

その為に周りからは『よく倒れる』キャラと見なされていたと思いますが、それ以上に自分にとっては本当に辛く乗り越えることのできない大きな問題でした。

 

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きっかけは父親のからかい

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元々注射は大嫌いで、小学校の頃予防接種が近づくと家ではその話題で持ちきりになりました。

 

私『注射やだなー、痛いんだもん』

母『痛くないわよ、一瞬なんだから』

私『絶対痛いよ、針が刺さるんだもん、もうーやだー』

 

すると、それを聞いていた父が面白がって

『明日は日本脳炎か?あれは痛いぞー♪こーんなに太い注射を刺すんだ。これくらいだぞ!お父さんも痛かったなぁー♪』

 

と脅してきたのです。笑

父は昔からそういう悪ふざけするタイプで、家でも外でもムードメーカー。本人はまさかその一言が娘の後の人生に大きな影響を与えるとは思いもしなかったでしょう。笑

 

しかしそんな父の発言を聞いた真面目な母は

『もう、面白がらないの!!そういうこと言わないでよ』と父に怒りましたが、小学生だった私は素直に信じてしまい大きなショックを受けました。笑

 

私『え!!!そんなに太いの!?痛いの!?やだー、学校休みたい(泣)』

 

今思えばどう見ても父はふざけていて、からかわれている事なんて分かるはずですが、本気の悩みだった事もあり、嘘っぽいけれど信じてしまうというおかしな心理状態。

 

そこから母にふざけるなと怒られた父も取り繕ってフォローに回りましたが、聞く耳持てず。ショックと恐怖感に包まれたまま翌日の予防接種に向かいました。

 

 

失神して頭を強打

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蓋を開けてみると父が言っていたのとは全く違う、細くて短い注射でした!(当たり前!笑)

 

しかし、もうそこまできたら注射の太さなんて関係ありません。凄く痛いんだ。痛い痛い痛い痛い・・・心の中でそう決めつけてしまい、緊張はピークに。

 

一瞬の痛みとともに終わった瞬間、一気に気が抜け廊下へ。周りの友達と一緒にクラスに戻ろうと歩き出した次の瞬間、目の前がグルグル・・地面が波打ち、そこから記憶が飛びました。

 

起きたら保健室のベッド。

失神が初めての経験だった為、予兆に気づかずどうやら直立のまま硬い廊下に倒れ、後頭部を強打し失禁までしていました。

 

目を開けても閉じても目の前がグラグラ。気持ちが悪く、数回ベッドの上で戻す始末。

学校から自宅への緊急電話で、至急病院で検査するようお迎えの依頼が。たまたま休みで家にいた運転のできる父が飛んできました。

 

すぐさま紹介された病院へ行き、検査をするが幸い異常なし。頭を強打した為、しばらく気持ちの悪さが残るが安静にしていればじきに治るとの事でした。

 

帰りの車で父が開口一番、

『〇〇(私の名前)の脳の写真、見た??空っぽだったなぁ〜笑』

 

全然反省していないダメ父。笑

ですが、なぜか一緒に笑ってしまう。

 

恐らくみんなの前で派手に倒れてこんなに大ごとになってしまったこと。失禁してしまったこと。先生達の慌てよう。

注射で失神だなんて恥ずかし過ぎて明日から学校嫌だなぁという憂鬱な気分で落ち込んでいた私を元気にさせようとふざけていたのだと思います。(そうであってほしい。笑)

 

そこからというもの、小中学校で3回予防接種がありましたが、全て失神。

もうそこまできたら注射ではなく、注射をすると倒れてしまう恥ずかしさへの恐怖。

 

教室に戻るまでは耐え切ったが自分の席に座りながらの失神で椅子から転げ落ちたり。

中学では同じく廊下で倒れ。(流石にこの時はしゃがみこんだ事により頭強打は免れました。)

 

その後大人になり、予防接種は終わりましたが、健康診断での採血。

その際は常に『苦手なので横になって採血した下さい』と申告しました。

 

すると不思議、横になって採血すると緊張が和らいで気持ち悪くもならず、終わった直後に立ち上がっても平気です。

完全に精神的なものなのだと悟りました。

 

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通勤電車でも失神

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大人になり採血も横になってできる。もう倒れる心配はないと安心していた20代後半。

結婚してそろそろ妊娠を意識し始めた頃、通勤電車の車内でスマホで調べ物をしていました。

 

妊娠する前に麻疹風疹の予防接種をしておくべきという記事を読んでいて注射について直後の気持ち悪さや倒れた事などを思い出してしまった。

 

また気分が悪くなったらどうしよう、旦那と二人で行けば大丈夫か?・・そう考えていた次の瞬間、目の前が真っ白に。

 

『大丈夫ですか!?!?』

 

その声に目を開けるとクラクラ久しぶりのこの感覚。どうやら車内で座り込みそこから倒れ込んでしまったらしい。

 

またやってしまった。

通勤途中にも関わらず付き添いを申し出て下さった優しい女性に、お礼と共に『ご迷惑をおかけしたくないので、一人で大丈夫です。ホームで駅員さんに声をかけます』と丁重にお断りして次の駅で下車。

 

都内でも有数の満員路線で通勤していた為、毎朝最前列の女性専用車に乗っていた私。

 

通勤電車の車両はたいてい同じ顔ばかりの為

『明日から恥ずかしいなぁ』という思いでいっぱいになりました・・。

 

すると今度は

『電車で倒れてしまった』というトラウマも追加され、電車が恐怖の空間に。

 

そこからは毎朝失神とまではいかなくとも、おでこの生え際や首元から流れるほどの大量の汗が。

夏ならまだしも季節は真冬。汗が流れている事への恥ずかしさも加わり、居ても立っても居られない状態。

 

その状況はそこから妊娠、退職するまで数ヶ月は続いたと思います。本当に辛かった。

 

 

倒れてしまう人への心無い一言

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倒れてしまう事自体恥ずかしくて辛いのですが、更にそれに立ち会った友人達や周りの人からの言葉に沢山傷付きました。

 

●白目向いてこんな風にそのまま倒れたよ!と他の人に言いふらす

●注射が怖かったの?

●前も注射で倒れたよね?

●うわー!びっくりしたー!(顔が笑っている)

 

小中学生でいきなり隣にいた友人が倒れたのだから、そんなテンションになることは仕方のない事なのですが、面白がられているように受け取ってしまい、心底傷付きました。

 

しかし一番傷付いたのは、毎回倒れるたびに聞かされた双子の姉の発言でした。

 

●また倒れたの!?私言われるから恥ずかしくて嫌なんだよねー

●他のクラスで倒れた人がいるって聞いて、また〇〇かって思ったー(迷惑そう)

●(予防接種ではなく、別の日に他の子が倒れた際に)誰かが倒れたって聞いて〇〇だと思ってたら違ったよ。

 

幼かった事、双子の妹が話題の中心にいる事への恥ずかしさ。気持ちはわかります。

しかし言って良い事と悪い事があります。

 

喧嘩の多い双子でしたが、いつもその話を家族の前で聞かされる時は何も言い返せず飲み込んで悔しい思いをしました。

私だって倒れたくて倒れているわけじゃない。

 

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最後に

今回このような病気もあるんだということを多くの方に知って頂きたくてこの記事を書きました。(本人に認識が無い場合も多いはずです!)

 

私の場合は注射というトラウマでしたが、世の中には他にも沢山の原因で体調不良を繰り返す人が大勢います。

 

私のように苦しい思いをしている人、もしくは周りにそういった方がいる人。

周りはそこまで気に留めていなくても本人にとっては重大な問題である可能性もあります。

 

対処法は今のところ倒れる原因となるものをできる限り回避して除くこと。倒れそうになったら横になる。

もしそれが難しい場合は症状に応じた薬物療法などが考慮されているそうです。

 

周りに汗を大量にかいている人、よく倒れる人、電車で落ち着きがなく体調が悪そうな人。そんな人がいたら席を譲る、横になることを進めるなどして、温かく見守って頂けると物凄く励みになるはずです。

 

世間にもっと血管迷走神経反射への知識が広まり、理解が深まることを祈ります!